参照元レコードとマスタの紐づけ方

SMAGANNでマスタを新規に作成した時や参照元レコードを変更した時に、参照元レコードとSMAGANNのマスタを紐づけることができます。
 

STEP1 1つのオブジェクトのレコードとSMAGANNのマスタを紐づける

※以下の手順では、マスタの参照元レコードとして指定した「商談」オブジェクトのレコードと作成したマスタを紐づける設定を行っています。「商談」オブジェクト以外のレコードと紐づけたい場合は以下手順内の赤色の文字の部分の変更が必要です。

 

【手順1】
GANNマスタオブジェクトに、以下のカスタム項目を作成します。
・データ型:参照関係
・関連先 :商談オブジェクト
・項目名 :任意(例では『商談(API参照名:ref_opp__c)』)
 

【手順2】
フローを使ってSMAGANNのマスタを新規に作成した時や参照元レコードを変更した時に、手順1で作成したカスタム項目に参照元レコードIDが登録・更新されるように設定します。
 

① 新規フロー
「レコードトリガフロー」を選択し、[作成] ボタンを押下します。

 

② オブジェクトを選択・トリガを設定
オブジェクトは「GANNマスタ」を選択し、フローをトリガする条件は「レコードが作成または更新された」を選択します。

 

③ エントリ条件を設定
新規作成時か引用元IDが変更されたかどうかのエントリ条件を設定します。
■ 条件の要件:数式の評価がTrueになる(New)
■ 数式   :以下を入力

ISNEW() || ISCHANGED({!$Record.NCDSMG__ExDataId__c})


 

④ 更新されたレコードでフローを実行するタイミング・フローを最適化
更新されたレコードでフローを実行するタイミングは「レコードを更新し、条件の要件に一致するたび」、フローを最適化は「高速項目更新」を選択し、[完了] ボタンを押下します。

 

⑤ 要素(決定)を追加
[+] ボタンを押下し「決定」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル :任意(例では『参照元は?』)
■ API参照名 :任意(例では『IsRefObj』)
■ 新しい結果 :
 ・表示ラベル        :任意(例では『商談』)
 ・結果のAPI参照名     :任意(例では『RefOpp』)
 ・結果を実行する条件の要件 :すべての条件に一致(AND)
 ・リソース         :$Record > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致する
 ・値            :Opportunity
 ・結果を実行するタイミング :条件の要件を満たす場合

 

⑥ 要素(トリガレコードを更新)を追加
追加した結果の表示ラベル下にある [+] ボタンを押下し「トリガレコードを更新」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル                   :任意(例では『参照元登録』)
■ API参照名                   :任意(例では『SetRefOpp』)
■ 更新するレコードを検索してその値を設定する方法 :フローをトリガしたgannマスタレコードを使用
■ レコードを更新する条件の要件          :なし ― 常にレコードを更新
■ GANNマスタの項目値をレコードに設定:
 ・項目 :手順1で作成したカスタム項目のAPI参照名(例では『ref_opp__c』)
 ・値  :$Record > 引用元ID

 

⑦ 保存
[保存] ボタンを押下後、フローの表示ラベル・フローのAPI参照名に任意の値を登録して [保存] ボタンを押下します。

 

⑧ 有効化
[有効化] ボタンを押下します。

 
以上で1つのオブジェクト(例では『商談』)との紐づけ設定が完了です。
 
紐づけたいオブジェクトが1つのみの場合はここで手順は終了です。
紐づけたいオブジェクトが2つ以上ある場合は次のステップに進んでください。
 


STEP2 別のオブジェクトの紐づけを追加する

※以下の手順では、新たにマスタの参照元レコードとして指定した「取引先」オブジェクトのレコードと作成したマスタを紐づける設定を行っています。「取引先」以外のレコードを追加で指定したい場合は以下手順内の赤色の文字の部分の変更が必要です。

 

【手順3】
GANNマスタオブジェクトに、以下のカスタム項目を作成します。
・データ型:参照関係
・関連先 :取引先オブジェクト
・項目名 :任意(例では『取引先(API参照名:ref_acc__c)』)
 

【手順4】
① 要素に接続
手順2で作成したフローを開き、終了の赤丸が2つ表示されている場合は商談側にある [+] ボタンを押下し「要素に接続」を選択、右側の終了の赤丸に紐づけます。
※終了の赤丸が1つしかない場合は「要素に接続」の手順は不要です
 

② 決定の編集(新しい結果の追加)
開始の下にある決定の「要素を編集」を開き結果の順序の右横にある [+] ボタンを押下し新しい結果を追加、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 新しい結果 :
 ・表示ラベル        :任意(例では『取引先』)
 ・結果のAPI参照名     :任意(例では『RefAcc』)
 ・結果を実行する条件の要件 :すべての条件に一致(AND)
 ・リソース         :$Record > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致する
 ・値            :Account
 ・結果を実行するタイミング :条件の要件を満たす場合

 

③ 要素(トリガレコードを更新)を追加
追加した結果の表示ラベル下にある [+] ボタンを押下し「トリガレコードを更新」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル                   :任意(例では『参照元登録』)
■ API参照名                   :任意(例では『SetRefAcc』)
■ 更新するレコードを検索してその値を設定する方法 :フローをトリガしたgannマスタレコードを使用
■ レコードを更新する条件の要件          :なし ― 常にレコードを更新
■ GANNマスタの項目値をレコードに設定:
 ・項目 :手順1で作成した「取引先」を参照しているカスタム項目のAPI参照名(例では『ref_acc__c』)
 ・値  :$Record > 引用元ID

 

④ 要素(決定)を追加
終了の上にある [+] ボタンを押下し「決定」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル :任意(例では『変更前の参照元は?』)
■ API参照名 :任意(例では『PriRefObj』)
■ 新しい結果 :
 ・表示ラベル        :任意(例では『商談』)
 ・結果のAPI参照名     :任意(例では『PriRefOpp』)
 ・結果を実行する条件の要件 :すべての条件に一致(AND)
 ・リソース         :$Record__Prior > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致する
 ・値            :Opportunity
 ・リソース         :$Record > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致しない
 ・値            :$Record__Prior > オブジェクト名
 ・結果を実行するタイミング :条件の要件を満たす場合

■ 新しい結果 :
 ・表示ラベル        :任意(例では『取引先』)
 ・結果のAPI参照名     :任意(例では『PriRefAcc』)
 ・結果を実行する条件の要件 :すべての条件に一致(AND)
 ・リソース         :$Record__Prior > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致する
 ・値            :Account
 ・リソース         :$Record > オブジェクト名
 ・演算子          :次の文字列と一致しない
 ・値            :$Record__Prior > オブジェクト名
 ・結果を実行するタイミング :条件の要件を満たす場合

 

⑤ 要素(トリガレコードを更新)を追加
変更前の参照元が「商談」の場合の結果の表示ラベル下にある [+] ボタンを押下し「トリガレコードを更新」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル                   :任意(例では『参照元解除』)
■ API参照名                   :任意(例では『DelRefOpp』)
■ 更新するレコードを検索してその値を設定する方法 :フローをトリガしたgannマスタレコードを使用
■ レコードを更新する条件の要件          :なし ― 常にレコードを更新
■ GANNマスタの項目値をレコードに設定:
 ・項目 :手順1で作成した「商談」を参照しているカスタム項目のAPI参照名(例では『ref_opp__c』)
 ・値  :空白

 

⑥ 要素(トリガレコードを更新)を追加
変更前の参照元が「取引先」の場合の結果の表示ラベル下にある [+] ボタンを押下し「トリガレコードを更新」を選択、以下を設定後 [完了] ボタンを押下します。

■ 表示ラベル                   :任意(例では『参照元解除』)
■ API参照名                   :任意(例では『DelRefAcc』)
■ 更新するレコードを検索してその値を設定する方法 :フローをトリガしたgannマスタレコードを使用
■ レコードを更新する条件の要件          :なし ― 常にレコードを更新
■ GANNマスタの項目値をレコードに設定:
 ・項目 :手順1で作成した「取引先」を参照しているカスタム項目のAPI参照名(例では『ref_acc__c』)
 ・値  :空白

 

⑦ 保存
[別名で保存] ボタンを押下後、フローの表示ラベル・フローのAPI参照名に任意の値を登録して [保存] ボタンを押下します。

 

⑧ 有効化
[有効化] ボタンを押下します。

 
以上でSTEP1と合わせて2つのオブジェクト(例では『商談』『取引先』)との紐づけ設定が完了です。
 


STEP3 さらに別のオブジェクトの紐づけを追加する

STEP1とSTEP2で設定したオブジェクト以外のオブジェクトとマスタを紐づけたい場合、手順3・手順4と同様に項目や要素、結果等を紐づけたいオブジェクトの数だけ追加する必要があります。
 

【手順5】
GANNマスタオブジェクトに、紐づけたいオブジェクトへの参照項目を作成します。
 

【手順6】
① 参照元のオブジェクトが何か判定する要素(決定)に新しい結果を追加します。

 

② 追加した結果に参照元を登録する要素(トリガレコードを更新)を追加します。

 

③ 変更前の参照元のオブジェクトが何か判定する要素(決定)に新しい結果を追加します。

 

④ 追加した結果に変更前の参照元の登録を解除する要素(トリガレコードを更新)を追加します。

以上で完了です。

 

参照元レコードからガントチャートを開く方法

参照元レコードから該当するガントチャートを開く方法をご紹介します。

 

【手順1】 参照元レコードとマスタの紐づけ設定を行います。

 

【手順2】 GANNマスタオブジェクトに、以下のカスタム項目を作成します。
■ データ型:数式(テキスト)
■ 項目名 :ガントを開く ※任意
■ 数式  :HYPERLINK("/apex/NCDSMG__vfGantt?topId=" & Id , "ガントを開く","_blank")

 

【手順3】 参照元オブジェクトのページレイアウトにGANNマスタ関連リストを表示し、関連リストの項目に、手順2で作成したカスタム項目を表示させます。
リンクを押下すると、別タブでガントチャートを開くことができます。

 

【補足】
URLが設定されているコミュニティではガントチャートのURLが異なります。コミュニティ用の項目を作成するなどして対応してください。
例) コミュニティのURLが「test」だった場合
HYPERLINK("/test/apex/NCDSMG__vfGantt?topId=" & Id , "ガントを開く","_blank")

状況(ステータス リスト値)のカスタマイズ

SMAGANNでは、GANNサブジェクトとGANNタスクの状況(ステータス リスト値)のカスタマイズが可能です。
カスタマイズには以下の2通りの方法があります。
 

1. 既存の選択リスト値の表示ラベルを任意の文字列に変える

2. 新規の選択リスト値を追加する

※ 選択リストの追加または編集方法については Salesforceヘルプサイト をご覧ください。
 

カスタマイズルール

カスタマイズにあたっては以下のルールを守ってください。
 

1. 既存の選択リスト値の削除、無効化はしないでください。

2. 既存選択リスト値のAPI参照名は変更しないでください。

3. 選択リスト値の表示ラベルは重複が無いように設定してください。

4. カスタマイズは、「GANNサブジェクトのステータス項目」と「GANNタスクのステータス項目」とで同じ状態にしてください。

 

注意事項

また、カスタマイズには以下の注意事項がございます。
 

    1. 状況のフィルタを保存した後に選択リスト値の表示ラベルを変更すると、その選択リスト値のフィルタがクリアされて表示されるようになります。
      非表示にするにはフィルタを再設定して保存し直してください。

    2. 選択リスト値の無効化を行うと、その選択リスト値のタスクは常に非表示となります。
      表示するには状況の値を変更するか、選択リスト値を有効化する必要があります。

    3. 追加した選択リストの値に対して、進捗と状況の連動は設定できません。

    4. 選択リスト値を追加した場合は、状況と進捗の連動設定を無効化してください。手順は こちら をご覧ください。

 

タスク(GANNタスク)のカレンダー表示

タスク(GANNタスク)をSalesforceのカレンダーに表示することができます。
 
1. カレンダーを開き、右下にある [歯車アイコン] を押下します。

 
2. [新しいカレンダー] を押下します。

 
3. オブジェクトに「GANNタスク」を選択し [次へ] ボタンを押下します。

 
4. 以下の値を設定し [保存] ボタンを押下します。

 

項目 必須
カレンダー名 任意の値を登録して下さい。
開始日の項目 開始日(日付)
終了日の項目 × 終了日(日付)
条件の適用 × GANNタスクのリストビューを条件として設定できます。必要な方はGANNタスクタブとリストビューを作成してください。
設定しない場合、担当や状況に関係なく全てのGANNタスクレコードが表示されます。
表示する項目名 GANNタスク名

 
5. カレンダーに「GANNタスク」が表示されます。

祝日の一括取り込み

データインポートウィザードを使用して祝日の一括取り込みが可能です。
アップロードするCSVの雛型は こちら からダウンロードできます。日付を入力する際には「yyyy/MM/dd」形式で登録して下さい。
 
1. [設定] から、[クイック検索ボックスに「データインポートウィザード」と入力し、[データインポートウィザード] を選択します。

 
2. [ウィザードを起動する] ボタンを押下します。

 
3. インポートしているデータの種類は?で「GANN祝日・出勤日」を選択します。

 
4. レコードをどのように処理しますか?で「新規レコードを追加」を選択します。

 
5. 選択後に開いた詳細にてレコードタイプに「祝日」を選択します。

 
6. データはどこにありますか?でアップロードするCSVファイルを赤枠にドラッグし、[次へ] を押下します。

 
7. 項目の対応付けの編集画面が表示されますので [次へ] を押下します。

 
8. [インポートを開始] ボタンを押下します。

 
9. データが作成されます。

今日のタスク通知

SMAGANNのパッケージに含まれるサンプルレポートを使用して自分の今日のタスクをメールで通知することができます。
 

自分の今日のタスクレポートの作成方法

1.レポートの「SMAGANN|サンプルレポート」フォルダにある「SMAGANN|今日のタスク(タスク)」または「SMAGANN|今日のタスク(サブジェクト)」を開きます。

 
2.[▼]をクリックして「別名で保存」を選択します。

 
3.レポート名等に任意の値を入力して[保存]します。

 
4.[編集]をクリックします。

 
5.[検索条件]タブをクリックして条件欄に「担当」と入力します。

 
6.「SMAGANN|今日のタスク(タスク)」をコピーした場合はGANNタスクの「担当: GANNユーザーセッティング: ユーザ: 氏名」を「SMAGANN|今日のタスク(サブジェクト)」コピーした場合はGANNサブジェクトの「担当: GANNユーザーセッティング: ユーザ: 氏名」を選択します。

 
7.演算子に「次の文字列と一致する」を選択して自分のユーザの氏名を入力して[適用]します。

 
8.[保存 & 実行] をクリックします。

 

レポートの登録方法

1.上記で作成した自分の今日のタスクレポートを開きます。

 
2.[▼]をクリックして「登録」を選択します。

 
3.頻度や時間、受信者等を指定して[保存]します。

 
4.自分の今日のタスクがメールで届くようになります。

 
参考 : Lightning Experience でのレポートへのユーザ、グループ、ロールの登録 | Salesforce.com